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■イギリス大使館(東京)■


  東京は雪だった。この大都市に降るそれは、不思議なことにほかのどの街に降る雪とも違って見える。…高層ビルの灯火に点々と垂れかかる雪は、ちょうど春四月にこの同じ都市で降りしきる桜の花にも似た感じだった。整然と刈りこまれた植え込みや街路樹はすべて白く染まっているが、道路まで覆うほどの降りにはならない。風の唸りもなく、さほど冷え込みもしない。気がつくといつの間にかちらついていた白いものは、皇居内濠の漆黒の水面に音もなく吸い込まれている。優しい雪だ。

 (高村薫 『リヴィエラを撃て』より)

【アクセス】
東京メトロ半蔵門駅から徒歩7分。
★Google Map→「英国大使館

上で引用した「1992年1月東京」の章が、もうどうしようってくらい好きです。
ほんと、素晴らしい。
そもそもリヴィエラを初めて読んだのは大学生の頃で、当時はまさか自分がロンドンで生活することになろうとは思ってもいませんでした。
英国大使館に査証を取りに来て、本当に久しぶりにこの大好きな小説の存在を思い出したのです。
そもそも何故英国大使館に行くことになったかというと、新橋のVISAセンターで「本国でシステムトラブルが起きたため、コンピュータが動きません。本日申請されたい方は半蔵門の大使館に行ってください」と言われたため。
そのときは「めんどうくさ…」と思ったけれど、よく考えてみたらあの『リヴィエラ』の、それも大好きな場面の舞台じゃないの!
今思えばシステムトラブルGJ!

大使館入口で携帯電話を預けて、セキュリティーチェックを通って、小さな査証部門の建物へ入ったら5〜6人の先客が座っていました。
そして自分の番が回ってきて申請書類を提出して会計を済ませるまで、なんだかんだ1時間以上かかったんじゃないかしら。
待ち時間がいじょーに長かったです。
でも大使館の中に入れただけで満足^^

英国大使館の建物って、すごく素敵なんですね。
横浜の開港資料館みたい(←明治時代の英国総領事館)。
いつもお濠のあたりから遠目に見ているだけだったので、知りませんでした。
ちょうど大使館や向かいの千鳥ヶ淵の木々が紅葉していて、とてもいい雰囲気でした。
上の写真はそんな事情なのでもちろんカメラなど持っていっておらず(持っていたところでどうせ館内は撮影禁止でしょうけど)、ネットからの拝借でございます。




「リヴィエラを撃て」の舞台を訪ねて